■NTTに電話をかけて、その旨をはなすと、資料と申込用紙を送るという。それが、つい先日とどいた。
■その資料には、ISDN(デジタル回線)に関する両手ばなしの宣伝と、設置費用の見積もりとしてこう書いてあった。
お申し込み時の費用
《電話回線をINSネット64に変更する場合》
契約料・・・・・・・・・・・・・・800円
施設負担料・・・・・・・・・・・・・・なし
工事費(概算)・・・・・・・・23300円
回線接続装置(DSU)費用・・23900円
ターミナルアダプタ費用・・・・・・・・実費
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合計・・・・・・・・・48000円+消費税
■そして、おすすめのターミナルアダプタ(まあデジタル回線用のモデムみたいなもんだな)としてINSメイトV−2Sのパンフレットがついてきた。
INSメイトV−2S・・・87000円(消費税別)
■しめて、135000円+消費税4050円=139050円。冗談じゃない。どこにそんな金どこにもないぞー。高すぎるぅ。
■どうも変だと思って、わたしは雑誌やニフティを使っていろいろと調べてみた。その結果、以下のことがわかった。
■NTTは昨年末にMN128というターミナルアダプターの新機種をだしており、値段は39800円。INSメイトV−2Sは、実質的に旧機種の在庫処分といってもよい(機能的にはちがいがあるが)。
■さらに、見積もりにでている工事費もどんぶり勘定だ。たとえばNECのターミナルアダプター(ATerm IT45)とDSU(回線接続装置)を買って、自分でとりつければ以下のような値段になる。
契約料・・・・・・・・・・・・・・800円
工事費・・・・・・・・・・・・・2800円
ターミナルアダプタ+DSU・・62000円
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65600円+消費税1968円=67568円
半額以下である。
■NTTの契約書はチェック欄だけが書いてあり、工事費についての説明はどこにもない。なにも知らない人ならこんなもんかなと、思わずいわれたとおりに契約してしまいそうだ。わたしはこのインチキ商売に深い憤りを感じた。NTTはやり方がきたない。そしてあれこれ調べているうちになんだかイヤになってきた。
■ISDNといったって結局、NTTに電話料金を従量制で払わなければいけない。よくよく考えてみると、昼間は大学から専用線で通信が可能なわたしにとっては、ほとんどメリットがないような気もする。
■CATV(ケーブルテレビ)をつかった固定料金制の専用線ならともかく、あざといNTTをこれ以上儲けさせるのは、まったくおもしろくない。どうしよう??
■「季刊パソコン批判」という雑誌がある。数ある日本のコンピューター雑誌の中で、唯一まともな記事が載っている雑誌である。パソコン雑誌界の「噂の真相」という人もいるが、わたしは河出書房がだしていた往年の「バグニューズ」を思い出す(こんな雑誌を知っている人ほとんどいないかもね)。「暮らしの手帳」のように、広告をのせずに勝負する編集部の心意気がすてきである。その「季刊パソコン批評」が四月下旬に発売の三号で、インターネットに広がる矛盾という特集をやるらしい。デジタル回線についても記事があるようだ。うーん。でも、四月下旬では遅すぎるのだ。
■どうしよう。もしだれかもうISDNを使っていて、「なかなかいいぞ」と思っている人がいたら、はやくわたしを説得してほしい。そうしないと、たぶん来週にはNTTにことわりの電話をいれるだろう。どうしたらいいか教えてくだされ。