12 Apr 2001
■どうも街が騒がしいと思ったら復活祭らしい。ぼくの大学も子供の学校も休みだ。人々はクリスマスなみの盛り上がりのようだが、異教徒にはなんのことやらよくわからない。
■いったいなにが復活したのか。どうやらイエス=キリストらしい。復活したということは彼は二度死んだのか?
■復活祭の本番(?)は日曜日で、その前の金曜日はグッドフライデーだという。ハッピーマンデーやブラッディサンデーの仲間だろうか?これってイエスが磔になった日だろうか?今年は折しも13日の金曜日。しかし、なにがグッドなんだか?
■街には卵型のチョコレートがたくさん売っているが、なぜ卵でなぜチョコレートなのかがわからない。復活祭はイースターというがイースト菌となにか関係があるのだろうか?イースト菌も卵形だ。モアイとの関係は?
■クリスマスもバレンタインデーもハロウィンもむりやり行事化した日本だが、イースターはまだらしい。いや・・、そういえばこのごろ日本でも卵形のチョコレートをよくみるな。なかに動物の模型がはいってるやつ。なるほど、とすると復活祭とはノアの箱船がらみか?
■イースターにはどうやらウサギも関係あるらしい。ウサギが卵を隠す?ウサギの繁殖力?西洋ではウサギは好色獣だとか。
■今日はイースター、電車もバスの運休がめだつ。
福岡のTさんから以下のメールをもらった。●卵形ですが中は空洞でした。「そうか、板チョコにするよりこの方がかさばって大きく見えるから、実際の値段より高く売れるンだな。商売だね〜。」なんて言いながら、ボリボリ食べてました。とそこへドイツ国籍の教授が現れ、オーストラリア産のチョコに異議を唱えるかのように、おもむろにイースターの説明を始めました。曰わく、卵型は女性の象徴で、卵を配るウサギは男性の象徴らしいです。で、本来は男達に卵を探させるものらしいです。復活祭は、子孫繁栄も意味しているらしいです。むしろ子孫繁栄の方が重要な意味を持つような感じでした。
■なるほど納得がいきます。磔から復活へ、タナトスとエロス、西洋の物語で繰り返し現れる重要なテーマですね。そういえばチョコレートというのも、かつては「媚薬(ほれぐすり)」として使われていたとか。バレンタインデーもイースターも、隠されたメタファーをあらわにすると、ちょっとわかった気になれます。構造主義というやつですね。でも、こんな説明では、敬虔なキリスト教徒からは怒られてしまうかも。
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