大介@オックスフォードです

[KOK 0146]

04 Apr 2001


イギリスに戻ってきた。正直いってほっとしている。日本での5ヶ月間(腰痛のため実質4ヶ月間)は本当に本当に忙しかった(まじかよ)。

そもそも、10月終わりに帰国したとたんに、ぎっくり腰になってしまったのが誤算の始まりである(まだ痛い)。補講もきかないので痛みをこらえて寝ながら授業をしたこともある(伝説である)。だいたい「1年分の授業を半年でやれ」というむちゃくちゃな北九州大学のスケジュールにも問題がある(今年から改善されたらしいが)。ようやくふつうに歩けるようになったのは11月の終わり。せっかくのライブも体調が不調のまま不完全燃焼(もういちどやるぞ)。

社会調査実習が始まった。例年どおり街での調査にしておけばよかったが、ちょっとがんばって市場でやろうと新しい試みをした(それが結構きつかった)。20人を越える学生が年末の忙しい時期にそれぞれ一件ずつ市場の店に入って調査するのだ。自分でフィールドワークがどんどんできる人ばかりならばいいのだけど、もたもたしている学生の世話もしないといけない(まったくもう)。

でも最終的になかなかおもしろいレポートがあがった(ふむふむ)。調査自体はいろいろなメディアにも取り上げられたが、これからそれを雑誌か本で出版しようというところで中断している(せめて今後の方針だけでも確認してから日本を離れたかったな)。

こんなに忙しくなると思わずにイギリスにいるうちに引き受けた到津の森公園の講演会もどたばたである(そもそも僕がボランティアについて話すなんてのがつらいところだ)。

12月に入って6人の卒論をみないといけないのだが、それがなかなかあがらない(最後に手を抜く奴ばかりでさ)。そうこうするうちに集中講義が始まった。朝1限から夕方の5限までぶっ続けの授業を6日間おこなわなくてはいけない(しかも受講生は300人を越える)。12月23日に始まった講義が終わったのは12月28日(仏教徒にクリスマスなし)。

年が明けたら、卒論の追い込み、定期試験、入試、採点と年度末業務が続く(こんな時に限って教授会も多い)。幼稚園の父母の会の予算を巡る細かなやりとりにも神経をすり減らす。そんなあいまに市議会議員選挙のばたばたがあり、右往左往する(候補者はめでたく当選)。

さらに年末の調査がらみで、あらたにNTTが提供する北九州の全市場ホームページ作成の仕事を引き受けてしまう。北九州の市場は以前から一度は調べて回りたかったのだが、実際には忙しすぎてほとんど調査には参加できず、九州フィールドワーク研究会のメンバーに任せしてしまった。(北九州にはなんと80を越える市場があるのだ。調査の成果をぜひご覧あれ)

3月にはいってから突然にイギリス行きが確定した。それまでは、行けないかもしれないという観測が強かったので完全に油断していた。しかも3月中に出てくれと言う(道路工事と同じ理由である)。いろんな予定をキャンセルしながら出発に向けて仕事をこなす。4月に予定されていた藍島でのゼミ同窓会も延期(今年の12月でどうだ)。

こくら情報KOBOのモノレールシミュレーター作成プロジェクトがやっと動き始める。北九大ネット以来の大きな仕事になるかもしれない(これももたもたしているうちに時間切れ)。4月末完成に向けてメンバーががんばっている。

そのほかやり残したこと。サーバー neo.human 構築。映像編集の勉強と映画作り。市場のまとめ。たくさんの原稿、などなどなど。

それでもこの期間に、ソロモンの地理認識に関する論文一つと、宮古島のダイビング問題に関する報告書を一つ書き終えている。信じられないが、ちゃんと仕事もしたのだ(えらいえらい)。

そんなこんなで、最後のだめ押しは、出発2日前にコンピューターのクラッシュ。Windows2000が立ち上がるなり再起動するという動きを繰り返す(実はこのトラブル2回目、原因不明)。手を尽くして修復したが結局だめ。フォーマットして再インストール(げげげ)。

さらに同じ日、今年のぼくの大学院の授業の給料がまったく計算されていないことが発覚(腰痛に耐えながら夜遅くまで授業したのに・・・)。教務では単位まで出しているが、経理では休講あつかいになっていたらしい。あきらかなミス、でも大学事務はなかなかそれを認めたがらない。結局、らちがあかず結果をまたないまま出国(今頃どうなってることやら・・・)。

hasi
空か水か

というわけでまたまたオックスフォードからよろしくです(ようやくたまってた原稿が書けそうだぞぅ)。

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