31 May 1997
■あさ5時47分、始発のモノレールで小倉駅にむかった。今回のメンバーは12人。小倉駅での待ち合わせである。おはようの挨拶もそこそこに、さらに小倉発6時19分の門司港いきの電車にのった。
■小倉から門司港まではわずか3駅である。6時40分に港に着いたわれわれは、ここでちょうど良い具合に下関の唐戸いきの渡し船にのりついだ。この渡し船はそんじょそこらの渡し船ではない、本州と九州のあいだにまたがる海峡を横断するのだ。近くに巨大な関門橋も望むことができる。たくさんの船が行き交う朝の海峡はとてもきもちがよい。
■船は、ものの5分もしないうちに対岸に着いた。着いたところが市場である。これまた非常に都合よいロケーションである。早朝の4時頃からセリがはじまっているときき、到着するころにはすでになにもかも終わっているのでは、とおそれていたが、幸いなことに8時頃まで市は開いていた。
■この唐戸市場は関門海峡に面している。海から魚を水揚げしながらセリをおこなう卸売り市場であるが、たくさんの小売りのお店もあり、一般の人でも魚を買うことができる。
■さすがに、大きな市場である。木箱につめられた魚がそこかしこにならんでいる。見るからに新鮮で、そしてなによりも安い。スーパーの半値以下である。一箱30匹ほどのアジが千円である。いろいろな魚があがっていた。あやしいウチワエビや、サメ、エイなんかもある。サザエやアワビも安い。
■特に圧巻だったのが、フェンスのなかでおこなわれているフグの解体であった。七人ほどの男の人たちが、ものすごい手際でフグをさばいていた。あたりは血まみれである。フグの毒をおそれる私としては、こんなに大胆に扱っていいのだろうかと思えるほどの、すさまじい状況である。血だらけのフグの身は、山のように積み上げられ。鰭と皮は隣で作業するおばちゃんたちが、水洗いをして箱詰めしていく。さすがはフグの名産地。ここ下関ならではの光景であった。
■各自ひととおりまわった後、それぞれ市場の人と交渉しながら買い物をした。わたしもとれたての魚を、さしみにしてもらった。
■この市場は、とってもおすすめである。朝、公共交通機関が動きだす頃に小倉をでても、9時には戻ることができる。大学であれば一限目にまにあうのだ。今回は市場見学が目的であったが、次回は買ってきた魚を料理して食べるところまで計画して行こうと思う。
■さて、あすは、諫早湾いきである。
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