クレソン ATTACK 難易度
場所 志井川・合馬川
時期 4月初旬

青嵐グランドから守恒に戻る途中に、はば2メートルほどの志井川がある。市街地を縫うように流れてくるこの小さな川は、やがて紫川に合流するが、意外に水は澄んでおり魚影も多い。

この志井川の河川敷にまるくパッチ状の群落をつくっているのがクレソン(セイヨウカラシナ)である。クレソンを狙うアタッカーは少なく、とり放題である。

通常はステーキなどの添え物としてだされることが多いが、湯がいておひたしにして食べてもおいしい。微妙な甘さが癖になる。

同じ時期、合馬や頂吉などさらに水が澄んだ上流に行くとセリを摘むことができる。セリは小川に生えるものと、田んぼに生えるものがある。前者は大量に摘めるが、タゼリとよばれる後者のほうが柔らかくてうまい。セリは多くのアタッカーが狙うので競争は激しい。

菜の花 ATTACK 難易度
場所 紫川・遠賀川河川敷
時期 3月

きわめて初心者向けの楽しいアタックである。まだ花の咲かない青いつぼみがねらい目である。味噌で和えて食べると春の香りがする。


中級アタッカーは種ができるころに行き、大量に種を集める。絞って油を利用する。

タケノコ ATTACK 難易度
★★★
場所 大学から合馬にかけての周辺の山々
時期 3月から5月

合馬はタケノコの産地として全国的に知られている。われわれはこのような恵まれたタケノコアタック環境にあることを感謝しなければならない。

しかしながら多くの手入れがいきとどいた竹薮ではアタックを避けたほうがよいだろう。われわれが狙うのは、だれにも見取られず、ひとりひっそり竹になるタケノコである。大学周辺のやまやまは漫然と竹薮におおわれている。人の土地に境界はあるが竹薮には境界がない。人のいかない山奥の竹薮はアタック天国である。

早朝に山に入り足の裏の感触をたよりにタケノコをさがす。まだ土の中にいるものや頭を出したか出さないかくらいのタケノコがうまいという。しかし、少しぐらい大きくなっていても、とれたてのタケノコはうまい。

ATTACK 難易度
★★★
場所 志井川・紫川など
時期 いればいつでも

産卵のときや増水のときは岸に寄るので捕まえやすい。志井川は狭いのでいつでもOKである。色のついたやつも味は同じであるが、なんとなく避ける。黒いやつならたくさんいる。

泥を吐かせるために2・3日ユニットバスの浴槽で飼う。そのあいだ風呂には入れぬがしかたない。そのうちに愛着がわき名前なんかをつけたりすると、ずっと風呂に入れなくなる。

シジミ ATTACK 難易度
★★
場所 紫川・競馬場の駐車場の向こうあたり
時期 みずぬるむころ

こんなところでシジミがとれるだなんて、ひでき感激!(誰?)

シジミも泥を吐かせるために2・3日水道水で飼う。そのうちに愛着がわき名前なんかをつけたりしても、誰が誰だかわからない。

ワサビ ATTACK 難易度
★★★★
場所 背振山地・福地山
時期 4月下旬

ワサビは山深い水清らかな渓流にひそかに生える。

沢登りの装備をして、谷筋をあがっていく。

ちょうど谷の水が涸れ始めたそのあたりが、ワサビの楽園である。ワサビの根が太くなるには何年もかかる。私たちは花ワサビや葉ワサビをたのしもう。

ワサビの辛みは熱に弱い。低温でさっとゆで、袋の中でよくもんで辛みを引きだしながらおひたしを作る。つんとした辛みと、さわやかなの香りが、食卓に春を運んでくる。

関連HP:九州フィールドワーク研究会(野研)

潮干狩り ATTACK 難易度
★★★
場所 曽根干潟。豊前海。有明海。
時期 春の大潮

春の大潮は大干潮。潮汐表を見て時間にあわせて海に向かう。引いていく潮を追いかけて沖へ沖へ。

砂を切り取り。マテガイの穴を見つける。穴の中に塩をまくと。あわててマテガイが飛び出してくる。その一瞬を見計らって貝をつまんでゆっくり引き出す。

有明海の潮干狩りは、本気の潮干狩り。船団で海に繰り出し、遠浅の海の真ん中に浮かび引き潮をまつ。

潮時をまつうちに、船の上では早くも宴会が始まる。しかし勝負はこれからだ、泥海の真ん中で潮が帰ってくるまでの間、アサリ・マテガイをひたすら掘り続ける。

目がよければタイラギも見つかる。

これは、秘密の場所で獲れる天然ハマグリ。潮干狩りアタックの獲物はハマグリをもって最上とする。なんて美しく、なんて大きなハマグリだろう。味もまた貝の王に恥じぬ至高のうまみである。

関連HP:九州フィールドワーク研究会(野研)

野イチゴ ATTACK 難易度
★★
場所 平和観音あたり。自動車学校の裏手の山。
時期 5月中旬

野山をあるいていて野イチゴを見つけたら。口に含んでみよう。野イチゴは種類によって味が違う。甘くてさわやかなイチゴもあれば、香りのよいイチゴもある。

おいしい野イチゴは、株を持ち帰って庭に植えてよう。

黄色いイチゴは木イチゴ。毎日、少しずつ色づいてくる。

色とりどりのイチゴをミントと一緒にケーキに載せる。とっても豪華で贅沢なひととき。

ウナギ ATTACK 難易度
★★★★
場所 曽根干潟周辺。
時期 梅雨のころ

曽根の天然ウナギは全国に名が知れている。天然ウナギの体色は深い緑色を呈する。腹が黄色く脂ののったウナギは養殖にない旨味がある。

シバヅケ漁、ウケ漁、仕掛け釣り。ウナギはウナギの道を泳ぐ。漁師はその道を知っている。

関連HP:人類学ゼミ論文集