22 Nov 1997
ひとり ひつそり たけのこ たけになる
山頭火の句がすきだったのは
いま よむと どこか
すきだったのは
たけになんて ならなくても よかった
いかりがなくなった わけでもないし
ひとりというのは まったく わるくない
そのうえ すきだったのは
もう ずいぶんと むかしのこと
あおくさくて きはずかしいが
ひつそり というぶぶんで
たちぐさって しまっても よかった
かなしさが わからなくなった わけでもない
ひつそり というぶぶん
New▲ ▼Old |