メディア話のごった煮

[KOK 0039]

01 Feb 1997


メディアといえば、このごろリマ公邸の人質事件の報道がちょっと減ってきた。あいかわらず中の麻雀大会の様子は伝えられない。心配である。あれほど犯人を刺激するといって、朝日テレビを非難したペルー当局も、最近になって負けずと刺激をはじめた。 「[kok0033]マスコミの自殺」で私がエールを送った人見剛史記者は、テレビ会見をみる限り、なかなかの好人物のように思えるのだが、あれ以来、音沙汰ない(干されていなければよいが)。

この人質事件を解決する画期的な策がある、思い切って日本政府がMRTAの受け入れを表明するのである。日本での快楽な生活を体験すれば、よほど骨のある職業革命家も、転職を考えるだろう。再就職先は、自衛隊の特殊部隊か暴力団か。

暴力団といえば、わたしも会員だったことのある京都アイネットが、やくざのホームページを取り下げさせたという報道があった。なんでも暴力団対策法を批判して任侠道を説いていたとかで、 プロバイダー側は警察に相談し「公序良俗に反する行為」として削除を求めたらしい。

メディアの自殺である。この国の言論の自由はどうなっているのだろう。京都アイネットの良識を疑う。印刷屋がやくざにたのまれチラシを印刷しても、その内容は印刷屋の責任ではないように、このさいプロバイダーは関係なかろう。インターネットはだれのものなのかもっと議論する必要がある。

インターネットといえば、2月1日午後9時からインターネット放送局(KIS)が試験放送を開始する。 ホームページアドレスは、 http://artemis.seafolk.co.jp/~kis/ だ。なんと私が中学の時につくっていた「劇団すずめのす」のラジオドラマが、番組として放送される予定だ。大介研究者(だれだそいつは?)垂涎の作品集である。さらにこの「こくら日記」もコラム番組として放送される予定だ(あくまでも予定は未定であるが)。主催は、北九州ネットワーカーズフォーラム(NFK)と下関市地域情報化研究会(SIS)。小倉の情報も満載だ。

小倉といえば、2月3日の節分には、小倉祇園社で豆まきがあり、縁起物の鬼が小倉の繁華街に出没する。このイベントに私も鬼として特別参加することになった。夜の部では、ふだんならとても入れない高級飲食店を荒らしまわるのだという。楽しみだ。都市のフィールドワークである。

フィールドワークといえば、北九州フィールドワーク研究会を社会学者の須藤廣氏、民俗学者の重信幸彦氏とともに結成した。研究会の第一弾企画「愛の島へ」では、2月13日14日と小倉北区になる都市の離島「藍島(あいのしま)」に遊びにいく。日本海のうまい魚が待っている。学生を20人ほど連れていき、酒を飲みながらフィールド談義で夜を明かす。

酒といえば、二月一八日に福岡県八女市の酒蔵にいく話は、もう案内したっけ。二月はイベント目白押しである。結果報告はいずれ「こくら日記」電上で。

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Takekawa Daisuke