夕刻の虹

夕刻の虹を見た。ちょっとした夕立だった。瞬く間に広がった黒雲は、あたりにさ−っと雨をふらせ、強い風と共に去っていった。

すると残された青空から、垂直に、海まで降りてくる虹の柱

夕暮れまぢかにせまるホニアラの町を高台から見下ろしながら、その力強い虹の柱に圧倒された。

夕刻の虹は鮮やかな赤が際立って見える。そして太陽光線と細かい水滴のいかなる角度の具合によるものかは知らぬが、夕刻の虹は日中の虹に比べて円弧がずっとゆるやかで、まるで立ちがるように頭上に伸びていくのだ。

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