【狂116】ボクラ小市民

95/12/1

■「人間を幸福にしない日本というシステム」本のなかでこの本を他人に紹介しろと書いてあったので紹介しておく。ねずみ講だな。

■民主制(デモクラシー)と官僚制(ビューロクラシー)は対立する概念なんだね。著者カレル=バン=ウォルフレンの、指摘はなかなか刺激的で楽しく読めた。文化相対主義についての短い批判もまあまあだ。だけど、どこか物足りないのは、著者の民主制にたいする手ばなしの信頼感である。

■民主制って、とても危険でアナーキーな可能性を秘めた思想だとわたしは思っている。しかし、それがはたして人間の幸せに通じるのだろうか?まあ、今の日本の状態よりは、なんぼか「まし」というところだろうな、きっと。

■市民て言葉がなんだか「ださく」感じるのはどうしてだろう?これも、マスコミにコントロールされてるのかな?大衆、公衆、国民、人民、どれも、なんだかな・・・。

■けっきょく集団恐怖症のわたしは「連帯をもとめて、孤立をおそれず」ってのが、そもそも生理的にだめで、「連帯をもとめず、孤立をおそれる」なんていう悲しいスタンスかな?これも、日本の教育にコントロールされてるのかな?そうかもしれないな。

■でも、とても良心的な本だと思うよ。


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