【狂46】洞窟と温泉

94/12/6

■紀伊半島の十津川の温泉に行った。これはアルバトロスクラブという、海のファンクラブみたいな集まりがあって、その恒例の忘年会であった。今年はヤップからパラオ往復の石貨を取りにいく航海が成功したので、5年ごしのその計画のうちあげもかねていた。航海のようすは、TBSの報道特集で放映される予定であるが、それがいつになるかはわからない。番組自体はもうできているのだが・・・。ぼくが病にたおれたあの因縁のヤップ島である。

■十津川ではぼろい露天風呂に入って、シシ鍋とクマ鍋を食った。クマよりイノシシの方がうまいと思う。

■次の日は、吉野川上流の鍾乳洞でケービングをした。ケービングというのは、コンパクトな楽しみがあって面白いものであった。洞窟というのはなぜだかしらないけど、住んでみたくなる不思議な魅力があるとおもった。1ヶ月ぐらいずっとこもっていたら、人生観が変わるかもしれない。

■2本目にはいった洞窟は、今年の9月に発見されたもので、発見者のD氏に案内され入った。中は三階建の螺旋状の構造をもった複雑な洞窟で、一階にはその昔、天誅組の残党が潜んでいたという伝説があり、そこはわずかに人の入った形跡がある。一階の洞窟の一番奥で同行したスーパーケイバーY氏が銅銭を発見した。

■洞窟ってやっぱりすごい。きれいな沢や海の中も好きだけど、ドロだらけになってもぐりこむ洞窟も謎めいていて素敵であった。マラリア肝炎で崩れていたぼくの体調もようやく回復して来たようだ。4kg太ってしまったが・・・。


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