【狂22】文字イヒ(ナふたたび

94/8/15

■台湾や東南アジアあたりで見かける妖しい日本語って、語りふるされた話題だけど、 あらためて分析するとしみじみと趣き深いものがあります。

■そのなかでも今日は「文字化け問題」について考えることにしました。日本語のひらがなやカタカナの素養のない人が、意味も分からず活字を拾ってコピーをつくるとなると、文字を図形としてトポロジカル(位相学的)に認識するしかありません。

■彼の頭の中では非常によく似てうつる文字が、われわれにとって明らかに異なっており、その結果、彼のつくったコピーは意味不明のものになってしまうわけです。(華人文化圏だとさすがに漢字の間違いは少ないのですが、そうでないと絶望的です)

【実際例「山地日語唱歌」より】

【極端な例】

■「わ」と「お」が似てるなんて考えもしなかったでしょ?「か」と「や」もけっこうやばい。ひらがなって、じっと見てると気持ち悪くなる。

■文字(図形)を認識することと、それを解釈することの深い違いがここにあります。性能の悪いOCR(文字認識)ソフトの誤変換も似てますね。情報の本質は媒体でも内容でもなく、その解釈にあるという話でした。

■奉奏秦泰黍←このての混乱はワープロ時代には極端に減ってしまったが、読む時にはけ っこう気づかずにいたりします。前回【狂電】の泰朝は秦朝ではありません、徴妙にちがうんです。(^^)


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