★秋はアタックの季節である。その中でもこの自然薯ほど男のアタック魂をかきたてるものはない。なぜヤマイモの蔓をみつけ、あとはただひたすら掘り進めるだけの、そんなアタックがこれほど魅力的なのだろう。その単純な作業の中に、不思議な興奮と幸せな満足感が隠れているのだ。「穴を掘る」まさにこの行為自体が、なにかのメタファーとしてサブリミナルに人間のリビドーを刺激するのかもしれない。
★アジアからアフリカ、南米にいたるまで世界各地で自然薯が掘られている。いわゆるヤムイモとよばれるこの蔓性のイモは、人類にとって貴重な食料源として、有史以前から狩猟採集生活を支えてきたのである。
★自然薯の蔓はその気になればいたるとこに見つけられる。蔓の太さが大きいほどほどイモはよく育っている。まずは地上の栄養体であるムカゴなどを採集し、根を傷つけないよう慎重に掘り進めよう。
★掘り出した自然薯は泥を洗い落とし、すり鉢でペースト状にする。自然薯は粘りが強いので、だし汁で何倍にも薄めて食べられる。最高のごうちそうである。海苔で巻いて油で揚げてもよい。すこし焦げ目をつけると格段に香ばしくなる。
関連HP:こくら日記24 こくら日記25
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